変わりゆくお墓の形リゾート葬が示す未来の価値感

お墓参りにも付加価値の必要性が出てきたということだろうか?

お墓参りは、家族旅行の一つとして故人との思い出に浸る楽しい行事の一つに昇華しようとしている。

株式会社鎌倉新書が運営するお墓情報のポータルサイト『いいお墓』がリゾート葬と名打って特集ページを作った。

https://www.e-ohaka.com/resort/

温泉が近くにある霊園やプライベートビーチのある霊園など様々だ。

仕事を求めて地元に定住できない人が増えているなか旅行のついでと言っては先祖に申し訳ないがお墓参りができてリフレッシュできるのはとてもありがたい。

休みが取れない事情がリゾート葬の需要をおしあげる?

長期休暇を取りずらい日本の労働環境が背景のあるようだ。お墓参りが出来るタイミングはどうしても、ゴールデンウィークやお盆などに限られてしまうというのだ。

お墓参りが出来る時期に関するアンケートでは、夏休み、春休み、秋の連休(シルバーウィーク)と続いている。お墓参りでは有給は取りづらいという、サラリーマンの有給取得事情が浮き彫りだ。来年度2019年4月から有給取得の義務化が行われれば少し変わるのかもしれない。

どうせ高額な交通費や膨大な時間をつかって移動するのであればお墓参りだけでなく楽しみたいという意見にもよくわかる。

リゾート葬とはいうものの・・・・

リゾート葬とはいうもののお墓の施設内に温泉やビーチがあるようなところは少ない。どちらかというと温泉やリゾート施設の近くにある霊園・お墓といった感じだろうか。

温泉地の近くの霊園や南国リゾートの近くの霊園・お墓がピックアップされている。しかしあくまでもお墓参りがメインでそのついでに家族で安らげる、楽しめるといったら数少ない連休に大義名分も出来てお墓に眠るご先祖様も家族も喜ぶに違いない。

お墓は家族で楽しむ場所に

お墓で家族だんらんを楽しむ習慣は各地にある。沖縄の大きなお墓も『清明祭』と呼ばれる宴会で家族と個人で楽しむために大きく作ってあるとも言われている。

茨城県牛久市の牛久保大仏花火なども先祖供養もできて家族も楽しめる一大イベントになっている。

お墓で楽しむことは地域性で差がある

先ほども書いた様に沖縄や一部の地域では、お墓で悲しみに浸るというより個人も含めて家族で集い温もりのある供養の形が主流の地域も増えてきている。しかし、お墓を作る地域の供養事情や霊園の空気感によっても変わってくるのでお墓を購入する際はしっかりとした調査や確認が必要だ。

しめやかに行われるお墓参りもある、悲しみから立ち直れない家族が近くにいるかもしれないということを意識してお互いに気持ちの良いお墓参りができることが大切だ。