休日なのに、会社からかかってくる電話やメール憂鬱ですよね。会社にある固定電話に出るのも恐怖なのに、心が休まりません。
先日、「NHKのクローズアップ現代+」でも特集が組まれていましたが、会社からかかってくる業務連絡で心が休まらずメンタルを病む方も多いようです。
NTTデータ経営研究所が出した「働き方改革2019 4-1. 就業時間外における業務に関して緊急性のない電話やメールへの対応」によると、
6割〜7割が働き方改革を実施している企業の中でも14.9%が上司からの緊急性のない時間外連絡を受けています。
私は、「働き方改革」を実施している様な企業に就職していた経験がないので、休日や時間外の連絡が意外に少ないのだという印象です。
ページ後半では、会社と繋がらず有意義な休日を過ごすためのステップをご案内しています。
休日や退勤後、会社からかかってくる電話やメールを返信しなければいけないのか?
「休日や退勤後の電話やメールは返さなければいけないのか?」
これは、この記事内における最大のテーマでもありますが、早速解説していきます。
フランスでは、「繋がらない権利」として法律が整備されています。
2017年、働き改革の先進国として知られるフランスでは、「繋がらない権利」を定めた法律が施行されました。従業員50人以上の会社に適用されている様ですが、その取り組みは素晴らしいようです。
休日中の社員にメールを送ると「現在休暇中なので総合窓口にメールしてください。受信したメールは自動的に消去されます。」という自動応答メッセージが送られてくるんだとか。
休日のON/OFFにメリハリがあって良い仕事ができそうです。
内容によっては返さなくてもよいが・・・・
内容に緊急性(連絡を返さない事によって生命が脅かされるような状態)があるのならば、知ってしまった場合、「道徳的」に返さなくてはいけないと思います。
しかし、時間外として賃金が支払われておらず、緊急性の無い内容の場合は、電話やメールを返信する必要はありません。
ただ、会社の「あなたの評価」は落ちる可能性があります。
「勤務時間外の対応を評価に入れるのか!」といっても「同じ能力で勤務時間外に連絡できる人とできない人」どちらかを部長に昇進される場合「勤務時間外でも連絡できる人」を人事で選ぶことはリスクマネージメントの観点からも今の日本の会社風土なら妥当だと思います。
時間外の連絡に返答しない事やLINEグループに入らない事で、会社内での「いじめ」の標的になってしまうリスクさえあります。
業務連絡の返信は労働時間にカウントされますが・・・・
厚生労働省は、「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置 に関するガイドライン」の中で下記の様に定めています。
労働時間とは、使用者の指揮命令下に置かれている時間のことをいい、使用者の明示又は黙示の指示により労働者が業務に従事する時間は労働時間に当たる。
あまりに時間外の連絡や業務が多い場合、まともな企業であれば、勤務時間としてカウントしてもらいましょう。
(しかし、これができるような企業であれば苦労は無いですね)
休日や退勤後、会社からかかってくる電話やメールに対する、繋がらない対策は?
休日や退職後の電話やメールに対する、繋がらないための対策をご案内していきましょう。
LINEや連絡先を教えない LINEグループは特に注意が必要
できることなら、会社や仕事仲間には電話番号やLINEは教えたくないものです。が聞かれて教えない訳にも行かず、LINEのグループに誘われたら入らざるおえません。
特に注意が必要なのが近年業務でも使われるようになったLINEのグループ機能です。自分が休日でも他の人が働いてるような会社の場合、休日でもLINEが鳴り続ける事になります。
業務連絡だけならまだしも無駄な会話をしたしたら最悪です。
業務やイベントが終了したタイミングで、お礼を言って、こまめにグループから退出しましょう。
ただ、LINEグループが学校でも職場でも「いじめ」の温床になっている事もあります。LINEグループの取り扱いには注意が必要です。脱退する事で生じるリスクも考えなければなりません。
仕事とプライベートの電話番号を分ける
携帯電話の2台持ちを行う方法です。格安シムを使って番号を仕事と分けることは有効かもしれません。
LINEグループに入ることを断るために業務用携帯は、ガラケー(フチャーフォン)にすることがいいでしょう。
iPhoneの場合は、「おやすみモード」を使おう
iPhoneに搭載さ入れているiOSには、「おやすみモード」というありがたい機能があります。
この機能は、iPhoneを鳴らなくする機能です。
https://support.apple.com/ja-jp/HT204321
しかしマナーモードと違うのは、通知を受ける人や時間などを細かく設定できる事にあります。
私の場合は、初期設定(3分以内の連発した着信だけ通知を受ける)で休日は終日「おやすみモード」ONです。
LINEやメールなども鳴らなくなるので、着信が気にならなくなします。
再就職を考える企業研究の段階で企業風土を見極める。または日本の企業に就職しない
日本の求人倍率は、劇的に改善してきました。今こそ転職してホワイトな企業に再就職を考えてみてもいいかもしれません。
仕事柄、様々な企業に訪問させていただく機会が多かったのですが、中小、大手関係なく会社風土の良い会社があるなと感じることがあります。
特に近年、会社の風土がよくわかるのが、台風の対応です。翌日には台風が来ることがわかっている場合、休みにするのでという連絡が前日の午後には来ます。
語学力や能力がある方は、外資系企業に就職してもいいかもしれません。国が変われば働き方も大きく変わります。
後に転職することがあってもキャリアを築く中で「外資系企業」というパワーワードでアピールできます。挑戦してみる価値はあるとおもいます。
「繋がらない」ためのコミュニケーション能力
今まで書いてきた様に、時間外で繋がっても地獄、繋がらなくても地獄、早くフランスの様に法整備をしていただければこんな事を悩む必要は無いのです。
日本の会社組織の中で生きて仕事をいている以上避けられ無いことかもしれません。
「時間外の電話連絡は繋がらない人」としてのブランディングを行う事が大切だと私は考えています。
皆さんの周りにもいませんか?電話に出ない人、繋がらない人いますよね。
そういった人になれば良いのです。仕事の評価は、低いですか?周りから「いじめ」られていますか?
多少の陰口はあるかもしれませんが案外、その程度なのです。
しかし、その人をしっかりと観察してみてください。
勤務は真面目だったり、いつも周りをきずかって助けてくれたり、していませんか?
周りへの配慮や気配り、「コミュニケーション能力」が高いのです。
勤務時間内にしっかりと自分の地盤を固めて事前に「繋がらないことで下がる評価分」を底上げしているのです。
休日、時間外に会社と繋がらないためのステップまとめ
時間外に、会社と繋がることについてまとめると以下のステップで休日は会社と距離を離して行きましょう。
繋がらないことで起きるリスクもしっかりと考え、会社と繋がるという選択も一つの答えだと思います。
- 「繋がらない人」としてのブランディングを行う。(評価の底上げ)
- 少しずつ携帯が繋がらない人へのシフト。(繋がらないための対策を実行)
- 「繋がらない人」として休日を楽しみましょう