【お悔やみ 訃報】ゴルバチョフ氏 死去 ソ連最後の指導者

西側諸国との冷戦を終わらせた旧ソビエトの最後の指導者、ミハイル・ゴルバチョフ氏が2022年8月30日、病気のためモスクワ市内の病院で亡くなりました。91歳でした。

 

ゴルバチョフ氏は、1931年3月、ロシア共和国南部スタブロポリ地方に生まれました。1955年に名門モスクワ大法学部を卒業し、故郷で党官僚のキャリアを歩み始め、1971年にソ連共産党の中央委員に抜てきされたました。1980年に政治局員となり、1985年、54歳でトップの党書記長に就任しました。

1980年代半ばに疲弊していた体制を立て直す「ペレストロイカ」政策に取り組み、1987年にアメリカと中距離核戦力(INF)全廃条約を結び、1989年にアフガンへの軍事介入を終わらせました。

ドイツのベルリンの壁の崩壊など、東欧で社会主義政権が倒れていった際には介入を避け、同年末にはアメリカと共に「冷戦の終結」を宣言するなど、国際社会の緊張緩和に貢献しました。

1990年にノーベル平和賞を受賞しています。

 

心よりお悔やみ申し上げます。