2019年10月6日、球界の鉄人がまた一人天国に旅立った。
プロ野球で通算400勝を記録した金田正一(かねだ まさいち)さんだ。
急性胆管炎による敗血症のため都内の病院で亡くなった。86歳だった。
国鉄へ入団し400勝投手に
金田正一さんは、昭和8年、愛知県中島郡平和村、今の稲沢市に生まれた。(2歳サバを読んでいた説もあるが多数メディアの年齢から逆算してみたがこの年で良いようです)
享栄商(享栄商業高校)から国鉄スワローズ(現在のヤクルト)へ入団する。
入団直後から投手として異例の強さを発揮、1951年は全107試合中44試合に先発登板し、9月5日のスワローズ対タイガース戦(大阪球場)でノーヒットノーランを達成した。
1969年10月10日の巨人対中日戦で日本球界初の通算400勝を達成、前人未到の記録を打ち立て伝説となる。
翌年1970年4月2日に後楽園球場で巨人対ヤクルトとのオープン戦にて引退した。
追悼のメッセージが多数寄せられる。長嶋茂雄元監督も「ショックが大きすぎる」
巨人の長嶋茂雄元監督は、球団を通して追悼のコメントを送っている。
「突然の訃報に言葉を失った。ショックが大き過ぎる。元気の塊のようだった人にも、こういう結末があったのか。金田さんのような投手は、これから出てくるだろうか。400勝投手は永遠ではないか、と思っている」
8日、「アメリカ 野球の伝道」は、公式ツイッターで
「我々は、日本プロ野球で通算勝利の記録を樹立し日本で唯一400勝を達成したマサイチ・カネダを忘れません。彼がこの歴史的記録を達成したときに使用していたグラブはワン・フォー・ザ・ブックス(並外れた偉業)のコーナーに展示されています」
とつづり、金田さんのグラブの写真を添えている。
金田さんが400勝を達成した1969年10月10日から半世紀、マウンドでは黙祷(もくとう)が行わた。