世界的に高い評価を受けたファッションデザイナーの三宅一生さんが、2022年8月5日、がんのため都内の病院で亡くなりました。84歳でした。
1938年に広島県で生まれ、多摩美術大学を卒業後、ヨーロッパやアメリカでファッションデザイナーとして修行を積み、1970年に東京にデザイン事務所を開きました。
その後、パリやニューヨークで作品を発表、「1枚の布」という、和服などの伝統から着想を得たデザインで注目を集めました。
みずからのデザイン事務所で次の世代のデザイナーを育成してきたほか、ペットボトルを再生した素材の活用や、デザイン文化の研究を行う財団を創設するなど活躍を続けてきました。
2010年に文化勲章、2016年に、フランスのレジオン・ドヌール勲章のコマンドゥール(勲三等)を受章しました。
心よりお悔やみ申し上げます。